こんな質問をいただきました。
FXをはじめて数ヶ月です。売買ルールが守れず、メンタルがブレブレです。どうしたらルールを守れますか
結論から言うと、FX初心者の方が売買ルールを守れるようになるためには「自分のトレードのパフォーマンスを3大要素から把握する」必要があります。
この記事では、3大要素について説明しつつ、それらを把握するための方法も紹介します。
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把握するべきパフォーマンスの3大要素① 勝率

トレード初心者は勝率が大好きです。もちろん過去の私も例に漏れず、「負け=悪いこと」だと思い込んでいました。
しかし実際には、勝率40%でも安定的に成績を残し、儲かっているトレーダーは実在しますし、現在の私も勝率は60%程度なので、10回トレードしたら4回は損失で終わります。
それでも全く問題なく証拠金は増えていきます。
「なぜ勝率100%じゃなくても安定して利益を出せるのか」については次の項目で説明します。
ある程度安定感のある武器が揃った上級者になってから、さらに工夫して勝率100%を追求するための努力をすることはいいことだと思います。
しかし、まだ1つも武器がない頃は、勝率が50%を前提に戦略を組み立てるほうが優先度が高いというのが私の結論です。
理由は、相場の未来予想は素人にほぼ不可能だからです。
負けは悪いことではない。勝率100%を目指そうとしない!
把握するべきパフォーマンスの3大要素② リスクリワード・レシオ

リスクリワード・レシオを単語ごとに分解すると、
- リスク=損失
- リワード=利益
- レシオ=比率
つまり、「1回のトレードにおける損失と利益の比率」のことを指します。
たとえば、あなたの売買ルールが「損切り幅が50pips、利確幅が100pips」だとしたら、リスクが1とすると、リワードは2。リスクリワード・レシオは「1:2」ですね。
もし、勝率70%でリスクリワード・レシオが1:2なら、ひたすら売買ルールを守るだけで資金が増えていきます。
勝率4割でも資金が増えていく先ほどの答えがこれです。リスクリワード・レシオが1:3といった損小利大トレードをすることで、低勝率でもトータルで勝つことができます。
また、エントリー前にリスクリワードを把握することで、「リスク(損失幅)に対してどれだけのロットを張れば、損失金額を証拠金のうち1%以下に押さえられるか」といった「1%ルール」の計算もできます。
1%ルールを計算すれば、リスクリワードレシオが1:3なら、負けたときは証拠金が1%減る、勝ったときは証拠金が3%増える、といったイメージです。
値幅を獲るためにも、資金管理的な意味でも、リスクリワードを把握することは非常に重要です。
1%ルールや資金管理のためにも、リスクワード・レシオを把握しよう!
把握するべきパフォーマンスの3大要素③ 平均エントリー回数

平均エントリー回数とは、「一定期間で何回エントリーポイントが来るか」を指します。
- スキャルパーやデイトレーダーなら「1日平均○○回」
- スイングトレーダーなら「週に平均○回」
- ポジショントレードなら「月に平均何回」
と、決めた期間内で何回エントリーが来るかを検証して算段をつけておきましょう。
これを知っておくことで「いずれまたチャンスはくる」と潔く損切りできるようになります。
また、①勝率と②リスクリワード・レシオは天秤関係にあるため、試行回数は利益にも直結します
例えば、勝率を高めたいと思った場合、やり方としては
- 利確幅を狭くする
- 分割利確をする
- 損切り幅を広くする
というパターンがありますが、どれもリスクリワード・レシオは悪くなります。
逆に、リスクリワード・レシオを高めようとすると、
- 利確幅を広くする
- 損切り幅を狭くする
などというパターンがありますが、損切りに到達しやすくなるため、勝率が悪くなります。
そして、勝率とリスクリワード・レシオどちらも良い売買手法を作ろうとすると、一気にエントリーポイントが少なくなります。
その結果、絶好の位置だけを狙い、待ちが多くなり、最終的な利益も小さくなってしまいます。
勝率を把握すれば、潔く損切りできるようになる!
3大要素の把握には「過去検証」が必須!

では、どのように三大ルールを把握すればいいのかについてですが、これは「過去検証」に尽きます。
最近はテスターツールや便利なものがたくさんありますが、特に私がおすすめしたいのはTradingViewのリプレイ機能です。
やり方は簡単です。
- ローソクの右側をテスターツールやリプレイ機能で隠す。
- 自分の狙う時間軸で、ラインを引いたりエントリーをしてみる。
- その結果をひたすらノートやエクセルに記録していく。
以上です。
裁量でトレードするのであれば、なるべく実践に近いやり方で検証をするのがおすすめです。練習では、なるべく本番に近い形をとるのが最も効率が良いです。地味なやり方ほど、実践に近いので良いです。
過去検証で自分の勝率とちょうどいいリスクリワード・レシオを割り出し、1日あたりや1ヶ月あたりの平均試行回数を計算してみてください。
しばらく過去検証をすれば、自分の三大パフォーマンスがわかります。
大事なのは、人から一方的に教わった手法の勝率を大事にするのではなく「自分が実践したらどういうパフォーマンスになるか」を知ること。
他人の手法を借りても、その人と同じ勝率にはなりません。
パフォーマンスを把握できれば、実戦でも自分のトレード結果がどうなるかわかっているので、ルール通りにトレードを行なうことでそのとおりの結果に収束していきます。
もし、ルール通りに売買していても過去検証通りに成績が収束しない場合は、相場環境が変わったか、ルールが曖昧か、といった可能性があるので、再度過去検証に戻ってみてください。
三大要素を把握するために過去検証をしていこう!
まとめ

以上、絶対に把握するべきパフォーマンスの三大要素を解説しました。
最後に、あなたがエントリーする場面を想像してください。
まさに注文する瞬間のあなたに、私から質問です。
「そのエントリー、結果はどうなりますか?」
もし、今回紹介した三大要素を把握できているならば、「このトレードは◯割の確率で1%の損失、△割の確率で2%の利益!似たエントリーパターンがあと週■回程度現れます!」といった具合に答えることができます。
パフォーマンスの三大要素を把握することで、売買ルールは守れます。
「結果がどうなるかわかっているから」です。
逆に、ここまで結果がわかっているなら、ルールを守らないほうが怖くなります。
メンタルのせいにしていると、一生上達しません。
ぜひ、売買ルールを守り、安定した成績を残せる状態を目指してください。
あなたの成功を心から応援しています。
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